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ニュージーランドの冬は寒い

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こんにちは

シュウです。

 

南半球に位置するニュージーランドの冬は7~9月。

乾燥している日本の冬と違い、雨季か?と言うぐらい雨が降ります。湿気もスゴイです。

ニュージーランドの冬は除湿器(Dehumidifier)が必需品です。

除湿器
家電安売り通販で大手のMighy Apeが販売しているコンパクトタイプの除湿器、99ドルです。安い!!

 

こんな感じのポータブル除湿器が家電量販店などで売られています。

 

 

冬は、牧場にとっては乗り越えなければならない季節のうちの一つ。(もう一つは夏)

雨ばかりで地温が上がらず、草の成長がほぼ止まってしまいます。また、ぬかるんだ地面を牛たちが踏み歩くため、家畜が集まりがちな場所は草は泥の中に踏み込まれてしまい春が来るまで再生できません。

牛たちが佇む泥だらけのパドック

なので、秋のうちに沢山伸びてもらって、冬はそれらを少しずつ食べてもらい春を待つ、という感じになります。

 

冬の気温

ニュージーランドは縦長の島国ですから、気温は場所によって全く異なります。

New Zealand

 

北の上の方は冬でもだいぶ暖かく、例えばKerikeri(ケリケリ)であれば、冬でも最低気温は7~8度だそうです。

 

当牧場のあるダニバークですと、最低気温は0度前後。雪こそ降らないものの、寒さはかなり厳しいのです。これが南島の下の方に行くともっと寒く、一面雪というのは通常運転なくらいです。

 

そして南島には、寒いことで有名?なオタゴ地方に、1995年7月3日に-25.6℃というとてつもない寒さを記録したOphir(オーフィア)があります。

 

上と下では天地ほどの温度の開きがあるんですね。
まぁ、この辺の事情は日本でも同じですよね。

 

暖房

ニュージーランドで使われている暖房器具は

電気ヒーター
暖炉
ガスヒーター
エアコン

の4つがポピュラーなものと言えるでしょう。

 

電気ヒーター

一番多く使われているのは電気ヒーターではないでしょうか。
オイルヒーターやセラミックヒーターなど、コンセントに繋いで暖を取るタイプ。

オイルヒーター
oil heater
Kogan 2300W 59ドル

 

セラミックファンヒーター
セラミックヒーター
Kogan Ceramic Fan Heater 59ドル

 

これらは非常に消費電力が多く、一日中使ってたりすると、電気代の高いニュージーランドだと、その月の請求額がとんでもないことになってしまいますのでお気を付けください。

以前、軽い気持ちでセラミックヒーターをジャンジャン使ったら、電気代が900ドルも請求されて頭を抱えました。

頭を抱える

 

しかし手軽な暖房器具ではあるので、無駄につけっぱなしにしないなどの工夫で便利に使うと良いでしょう。

 

暖炉

古い家なら大体ついている暖炉。オークランドなどの都市部では大気汚染の影響から、新築への設置は禁止されていますが、規制前に設置されたものも多数残っているでしょうから使っている家庭も多いことでしょう。

Fire Place

実際の炎による暖かさは、何物にも代えがたいぐらい気もちが良いのも間違いありません。

しかしこの暖炉、まず薪の準備が大変なんですよ。我が家の場合は次の冬に使うために木を切り、割り、乾かすという作業を、その前の夏にはやらなければなりません。

街の方々は薪を買うと思いますが、それでもなるべく早めに買って乾燥させておかないと使い物にならないんですよね。なので、その冬使うだけの薪置き場が必須になります。

Fire Wood

 

また、実際に暖炉を使っている時には随時薪をくべなければいけないという手間が結構面倒なのです。

友人と話に興じているうちに火が消えてしまう、映画を見ているうちに薪が燃え尽きてしまう、暖炉あるあるです。。。

 

 

ガスヒーター

LPGガス

かつてニュージーランドでは、ポータブルのLPGガスヒーターはとてもポピュラーな暖房器具で、大体どの家にもあると言ってもいいぐらい普及していました。

ポータブルガスヒーター

9㎏のLPGガスボトルを後ろに繋いで使うタイプで、ボタン一つで着火できすぐに暖かくなる優れものです。初めて買った時は、その暖かさに感動して、なんて素晴らしい暖房器具なんだ。買ってよかった。と感動したものです。

 

しかし、この器具は煙突がなく、燃焼時の二酸化炭素や水が室内に溜まること、不完全燃焼時には一酸化炭素が発生するため危険であること、などを理由に、政府は禁止こそしないものの、使用を推奨しない暖房器具に指定しました。そのため、現在では量販店などでは販売されていません。もし欲しい場合はTradeMeやマーケットプレイスなどで中古を買うのが簡単な方法でしょう。

ポータブルガスヒーター、確かに健康被害のリスクはあるかもしれませんが、瞬時に温まることが出来る利便性は捨てがたく、我が家では今でも暖炉と併用して使用しています。

 

都市ガス

都市ガスも都市部ではそれなりに普及していて、それを利用したガスヒーターもあります。こちらは基本、設置型でクローズドタイプ、そして煙突もある為、非推奨ガスヒーターにはあたりません。

都市ガス暖炉

都市ガスヒーターの暖炉型なら新築でも設置できますので、これから家を建てようという方で見た目に暖炉が欲しいという方にはちょうどいいオプションでしょう。

 

エアコン

ニュージーランドではヒートポンプと呼ばれていて、昨今ではだいぶ普及してきました。日本みたいにほぼ全ての家庭にあるというような状況ではないですけど、一般家庭の56%にエアコンが設置されているそうです。

ホントかいな??というデータですが、政府機関であるEECAからそのように発表されています

電気ヒーターよりも断然電力使用が少ないことや住居を健康的に保持(家の湿気を除去)できることなどから、政府はエアコン設置を推奨しています。

エアコン
エアコンまで通販で買えるとは知りませんでした。。。1648ドル

我が家もエアコン欲しいなとは思うのですが、如何せん家がとてつもなく古く(築110年ほど)、木製の窓の隙間風もバリバリなので、エアコンの良さは享受できないかな、と。。。

 

オマケの話の断熱材

我が家のような超絶古い家が普通に使われているニュージーランド。

古い家は建材も良いものが使われており、ちゃんとメンテすればずっと住める、なんて言われておりますが、なんにしても寒い!

100年前には断熱材なんてものは存在せず、床、壁、天井は普通の建材のみ。
そりゃぁ、熱も逃げますよ。

政府もその辺は問題視していて、全ての家に断熱材が導入されることを強く推し進めています。寒さで体調を崩した人たちの医療費がうなぎのぼり、なんてことを防ぎたいのでしょう。

自宅療養

全ての方に当てはまるわけではありませんが、一定の条件を満たせば、家への断熱材導入やエアコン設置のための費用を8~9割政府が負担してくれる制度もあります。

ご興味ある方はEECAのチェックリストを確認してみてください。

 

我が家もなんとか天井裏と床下の断熱材は導入し、おかげでだいぶ暖かい家になりました。

まだ壁と窓が古いままなので、暖かい家かそうでないかと言えば、そうではないということにはなりますが。。。

ダブルグレイジングの窓は憧れますね。暖かさが全然違う。
我が家にもいつか、ダブルグレイジングの窓を導入したいと思います。

 

これから来たる寒い冬、少しでも暖かく過ごしましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。