永住権への道

永住権への道 第16話:永住権へのチャンスの神様は突然降臨された。

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こんにちは。

シュウです。

 

Amazonを見ていて目についたんですが、

これ、なんだと思います?

 

ウインナー用って書いてあるので、ウインナー用のソースとかかな??

って思ってクリックしてみたら、なんと、

 

ウインナー作成用の腸でした。

 

ニュージーランドだと、自家製ソーセージを作る人も多く、ソーセージの皮というのも珍しくはないのですが、日本でもAmazonで売ってるぐらいに、ソーセージを手作りするということが一般的なことなんですね~

 

では、本題の永住権への道です。

 

永住権申請のチャンス到来!?

前回はワークビザ取得までをお話ししましたね。

いや、ホント、他の国のことはわかりませんが、ニュージーランドの移民局の仕事は時間がかかります。当時でもそう思っていたので、今はもっともっと待たされている感が大きいでしょうね。

 

しかし、こちらはお願いする立場。。。致し方ありません。

郷に入っては郷に従えというし、まぁ、その辺も含めて海外生活ってことですね。

 

さて、なんとかワークビザを取得し、ニュージーランドに居続ける資格を得ることができたわけですが、ワークビザの期限はたったの一年。

 

ワークビザは不安定ですからね。幸い、会社からのサポートはいつでも受けられる状態だったので、仮に一年後にワークビザの再申請となれば、問題なく申請は出来る体勢ではありましたが、ビザが出るかどうかは移民局次第。

こちらがどうアピールしても、移民局が却下してしまえばもうどうすることもできません。

 

なので、なるべく早く永住権を取得しておきたい。年齢ポイントは30歳を過ぎると歳を重ねるごとに減っていってしまうし。。。

当時の僕は29歳。年齢ポイントのピークギリギリのラインでした。

 

 

しかし、前回も書いたんですが、この資格を満たすポイントってのは「自力では増やせない」ってのが難関ですよね。

申請のボーダーラインが下がるのを待つしかない。

 

僅かでも希望が持てていたのは、当時の流れでは、そのボーダーラインが下がる傾向にあったことでした。

 

僕の渡航当時は27ポイントだったボーダーラインが、一年経たないうちに26にさがっていましたからね。

 

で、なんと、なんとですよ、僕がワークビザを取ってからしばらくして、そのボーダーラインが25ポイントに下がったんです!!

 

もうこうなったらその勢いで24まで下がれ~!と。

応援犬とブタ

 

あと1点!あと1点!!

応援団

 

あと1点コールですよ。

 

 

そして、すぐにそれは現実のものとなりました。

神降臨

遂に1ポイントさがって、ボーダーラインが24ポイントに!

 

 

よっしゃ!
これで永住権の申請ができるぞ!

 

永住権申請に必要なIELTSテストに失敗

ということで、無犯罪証明書や過去の在職証明、卒業証明などを取り寄せる手配を始めました。

 

在職証明や卒業証明は難なく取り寄せられましたが、無犯罪証明は時間がかかりました。

どこもお役所は時間がかかりますからね。まぁ、申請には時間がかかることは事前に領事館で聞かされていたので問題ありません。

 

記憶はおぼろげですが、3週間ほどで無犯罪証明も届いたと思います。

 

必要書類の手配は問題ありませんでしたが、最大の関門は英語のテスト・IELTS。

ILETS関門

 

渡航してまだ1年ちょいの英語圏ひよっこな僕。ワークビザは持っているとはいえ、働いているのは完全日本語環境の月刊NZでしたので、とても英語が話せると自信を持って言えるレベルではありませんでした。

 

当時、永住権申請に必要だったのは、IELTSジェネラルカテゴリーで平均点5点。
満点が9点ですから、半分より上であればいいという感じでした。

 

対策としては、語学学校に通うとか問題集を買って勉強する、ということも出来ましたが、取り敢えずどんな感じなのか受けてみようと、何の対策もなしにテストを受けてみることにしました。

 

ILETSとは、

リスニング
リーディング
ライティング
スピーキング

この4種のテストで構成されていて、各9点満点となっています。

 

ぶっつけ本番で望んだテスト。リスニング、リーディング、ライティングはなんとか出来た(とは言ってもひよっこレベル)のですが、スピーキングがメロメロでした。。。

 

英語が喋れなかった、ということではなく、話す内容が思いつかなかった、のが敗因でした。

 

スピーキングでは試験官と一対一での面接形式で、試験官が質問をしてくることに答えるというスタイルなのですが、

最初に挨拶や自己紹介的なのが終わってからの質問が、

 

「あなたにとって友達とは?」

 

 

だったんですよ。

驚いた

そんなの日本語でも考えたことない。(笑)

 

それで言葉に詰まってしまい、ほぼ何も話せないままテストが終了。

 

 

後から聞いたところによると、スピーキングテストは録音したものを後から聞いて採点するので、なんでもいいから話すことが大事だそうです。

 

なので、

 

「友達ですか?そうだなぁ、友達は友達かなぁ。あんまり考えたことないですねぇ」

とかなんとか、適当に言葉を繋げばそこそこ点数が取れたかもしれません。

 

 

結果は、総合平均点が4.5点。スピーキングが足を引っ張ってしまっていました。

 

永住権申請には平均点で5点必要ですから、0.5点足りない状態です。

おしい!

 

テストの失敗をお金で解決??

しかし、捨てる神あれば拾う神あり。

当時は、ESOLプログラムといって、英語が母国語ではない人向けの英語力向上プログラムがあって、不足分のIELTSポイントに応じて補完するカリキュラムを受ければいいことになっていました。もちろんその分の授業料は発生しますが、パスするまでテストを受け続けるよりは楽ですよね。

 

で、0.5点を補完するためのカリキュラムの費用が1700ドル。

 

せんななひゃくどる。。。

頭を抱える

当時の僕には破格の費用。。。

 

 

これまで順調だった(?)永住権取得へ向けての準備が突然ストップしました。(笑)

 

 

ワーホリに毛が生えた程度のワークビザ労働者な僕には1700ドルは大きい出費。

どうしたもんかと迷っていることを、既に永住権を持っている知人に漏らしたら、

 

「そんなの迷うことじゃないよ!

1700ドル払えば永住権が貰えるんでしょ?

これからの人生、NZで暮らすなら永住権がいるし、

その為の1700ドルなら安いもんだよ!」

 

と言われてハッとしました。

 

 

そうですよね。

僕が経っていた分岐点は、お菓子を買うかどうか迷っているみたいなそんな人生に影響がないところじゃない、永住権を取るか取らないかのその後の人生に大きく影響する分岐点。

人生の岐路

それに出すお金を渋ってる場合じゃないかったということを、その知人は気づかせてくれました。

 

ありがとう!リーさん!

あなたが背中を押してくれたおかげで永住権申請に進むことができました。
ちょっとした会話だったけど、僕の人生にとても大きな影響を与えた一言でした。

 

いよいよ永住権申請!結果は。。。?

よっしゃ!とポジティブになった僕に、驚きの情報が舞い込んできました。

ビックリ!

当時ワーホリで来ていた友人が、ワーホリが切れるのでワークビザと永住権を同時に申請したら永住権が先に取れた、と!

 

それを聞いた僕は、今が最大のチャンス!と思い、直ぐに申請書を書き上げて移民局へ持って行きました。(当時は各都市に移民局の事務所があり、基本、申請者は窓口に行く必要がありました。)

 

受付窓口に書類一式を提出すると、受付のオフィサーが書類に不備がないかどうかをチェックしてくれました。

 

「うん、全部そろってるね。

OK、では何かあれば担当オフィサーから連絡がありますから」

 

と、難なく申請書類提出完了。

 

 

そして3日後、仕事を終えて帰宅すると移民局からの手紙が届いていました。

 

ドキッとする僕。

 

封筒の感じからして、中身はペライチのレター。

永住権付与完了ならパスポートが入っているはず。。。

 

もしや、永住権却下の連絡か。。。???

不安になった僕の手は緊張で氷の様に冷たくなり、足がガクガクと震えて立っていられませんでした。ウソ

ガクブル

 

ドキドキしながら開封し、文面に目を通します。

 

申請書類に何か不備でもあったのだろうか。。。

 

 

一字一句誤解の内容にゆっくりと読んでみると、どうやら却下ではない模様。

 

要約すると、

「永住権を付与します。つきましては、永住権発行手数料70ドルを支払ってください。」

 

ということでした。

ずっこけ

あまりのあっけなさに、自分の読解力が信用できない僕は何度も読みなおしました。

 

何度か読んで理解した内容に間違いがないと確信した僕は、早速、翌日銀行へ行き手数料振り込みを完了。

positive1

そして、その3日後。

 

これまた仕事から帰宅すると、アパートの玄関下に宅配バッグが落ちていました。

クーリエバッグ
こんなやつです

 

いや、落ちていたんじゃないですね。

 

配達されていました。一応。

 

 

これは受け取りにサインがいるはずの宅配便。ですが、サインをせずとも郵便物を置いていくのはニュージーランドではデフォルトです。(笑)

 

開けてみると、中には僕のパスポートが入っていました。ちゃんと永住権保持を証明するシールも貼られています。

 

いや、パスポートが入ってるのにアパートの通路に放置ってどうなん!!

 

とは思いましたが、まぁ、無事受け取れたし良いか。と。(良くない?)

 

 

いや~

でも、なんだかほっとしました。

 

これでやっとビザに怯える(極端)ことなく生活できる。

 

 

色んな事がラッキーで、僕は永住権取得には特に苦労はなかったけど、取れて良かったと安堵したのを覚えています。

それまでは、僕のニュージーランド移住を「どうせ半端な覚悟で行ってるんだろ?」的に軽く見ていた父も、永住権が取れてからは見方が変わったように感じましたね。

 

あれから早、21年。

移住して本当によかったと思える日々を送っています。

めでたしめでたし

 

これでニュージーランド永住権への道シリーズはおしまいです。最後までお読みいただきありがとうございました!

 

ニュージーランドに住みたいと思う全ての皆さんが、幸せなニュージーランド生活を送れますように願っております。