こんにちは。
シュウです。
2024年10月12日（現地時間）から始まった、第37回アメリカズ・カップ。
前回大会に続きカップ防衛を目指すエミレーツ・チーム・ニュージーランドと、アメリカズ・カップが始まって以来173年ぶりにカップをイギリスに持ち帰りたいイネオス・ブリタニアとの戦いです。
VS
2024年10月18日現在、レース4日目を終えて昨日一昨日と2日間のお休みを挟み、天候に問題がなければ5日目が開催される予定です。
13日の2日目は風の問題で1レースのみの開催、14日の3日目はもともと1レースのみの予定だったため、４日を終えた時点で、全部で６レースが行われました。
さて、気になる各チームの星数ですが、それはそれぞれのレースを振り返りながらお伝えしていきましょう。
１日目
レース１
ポートサイドエントリーを選んだNZが先にプレ・スタートエリアに入場。スタート前にバッテリートラブルを抱えていたイギリスは少し遅れてスターボードサイドから入場。NZがイギリスとの距離を保ちつつ完璧なスタートを切り、レグを重ねるごとに差を広げて、一度も追いつかれることなくゴールしました。NZが終始レースをコントロールした良い内容でした。
NZ：１ － ０：EN
レース２
プレ・スタートでの位置争いはイギリスに軍配。ほぼ差がない状態でNZもスタート出来ましたが、スタート直後にイギリスとは反対側にタック。早目の判断が功を奏したのか、この後も差は広がらず、レグ２までは激しく順位を入れ替えるレース展開に。レグ3に入ると、わずかながらも先行するNZが差を広げていきます。レグを重ねるごとに差は広がっていき、レース１と同様にNZが勝利しました。
NZ：２ － ０：EN
2日目
レース３
プレ・スタートからの激しい攻防で始まったレース３。接触しそうなほど接近した際にイギリスがペナルティを受けてしまいます。これでNZは75m以上のアドバンテージを得ました。スタートから勢いに乗るNZ。ぐいぐい差を広げ、盤石のレース運びで勝利。3勝目を上げました。
NZ：３ － ０：EN
3日目
レース４
プレ・スタートでは両チームとも距離をとっての牽制合戦。昨日とは違って、クリーンなスタートを切りました。目まぐるしく順位を入れ替えながら両チームほぼ同時にトップマークを旋回。レグ２まではどちらが前に出るとも言えないほどの僅差でレースが進行。ボトムマークは3秒差でNZが先にまわりました。レースの主導権を握ったNZ、ここから少しずつ差が開いていきます。しかしワンミスでなかったことに出来てしまうほどの小さな差。緊張のレース展開です。しかし、レグ５に入ってからはその差が300mほどに広がり、最終レグでは更に広がって350m差でゴール。NZが4勝目となりました。
4日目
レース５
4連勝中のNZが勝てば、7戦先取方式の今大会の勝利に大きく近づきます。イギリスとしてはどうしても阻止しなくてはならない大事なレース。しかし、風の勢いがなく、レース開催のギリギリのレベルでの進行となりました。このような状況では小さなミスが命取りになります。なんとプレ・スタートでタッキングの際にNZがバランスを崩し着水。スタート時間までに再フォイリング出来ず、スムーズにスタートをしたイギリスが先に行ってしまいます。イギリスがレグ１の4分の3ほど進んだところでようやくNZがフォイリング。猛スピードで後を追います。しかし1500m以上もの差を詰めるのは簡単ではありません。イギリスが着水するようなミスをすれば追いつくチャンスもあったでしょうが、余裕のあるイギリスは丁寧な操船を心がけ、1200m以上の差をつけたままゴール。貴重な１勝を上げました。
NZ：４ － １：EN
レース６
風も勢いを取り戻し、プレ・スタートでは先ほどの着水ミスなどなかったかのような激しい攻防が繰り広げられました。いいスタートを切ったのはイギリス。僅かではありますが、リードを保ったままレグ2へ。ここから差を広げてきます。NZも負けじと追いかけますが、差は縮まりません。レグを重ねても、追いつけそうで追いつけない微妙な差を保ったまま最終レグへ突入。NZは最後まで諦めずに追い上げますが力及ばず。70mという僅差でイギリスが勝利しました。これでイギリスが2勝。カップの行方はまだまだ判りません。
NZ：４ － ２：EN
5日目
5日目は18日の今日、ニュージーランド時間では19日未明に競技再開です。
2レースが予定されています。海のコンディションはどうなっているでしょうか？
NZが勢いを取り戻しカップ防衛に近づくのか、はたまた波に乗るイギリスが４勝のタイまで持ち込むのか、注目のレースになりますね！
第37回アメリカズ・カップ 5日目はこちらのチャンネルでご覧いただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
