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第37回アメリカズ・カップ プレリミナリー・レガッタ第3戦からのルイヴィトンカップ

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こんにちは

シュウです。

 

プレリミナリー・レガッタ第3戦inバルセロナ、皆さんご覧になりましたか?

なかなかいいレースが観れて、僕は嬉しかったです。

プレリミナリー・レガッタ第3戦

結果は

プレリミナリー・レガッタ第3戦 リザルト

総当たり戦で4勝したニュージーランドとイタリアが決勝戦を行い、ニュージーランドが勝利しました。

ちゃんとレース出来た時は見ごたえのある展開が繰り広げられましたが、残念ながらボートのトラブルで棄権したケースも何度もあり、あたらめて超ハイテクボートの危うさみたいなのを感じました。

昔のボートと今のボート

その昔のモノハルの時はローテクでしたから、トラブルと言えばマストが折れるとかがその主な問題でしたが、

NZL60

今のAC75ボートはコンピューターを積み込んだ超ハイテクボート。レース棄権したチームには電子機器トラブルが起きていました。

Emirates Team New Zealand AC75

スピードが上がって見ごたえのあるレース展開が繰り広げられるようになったのは良いのですが、Powered by natureを掲げるヨットレースで電子機器トラブルでリタイヤってのはなんか違う気がするんですよね。。。。

 

まぁ、致し方ないんでしょうけど。

 

現在のボートでのクルーの役割

AC40

女子アメリカズカップやユースアメリカズカップ用のボート・AC40はオートパイロット機能が付いていて、一旦フォイリングすると、その姿勢を保つようにしてくれるそうです。

AC40

え~?じゃぁ何を競ってんの?って思いますよね。

 

でも実は、オートパイロットとはいえ、フォイリングの際にどれぐらいの高さまで上げるのか、とかをその都度調整しなくちゃいけないんだそうです。

 

風の向き、波の高さ、複数艇でのレースの場合は相手ボートの位置関係などによって臨機応変に操船する必要があるんだとか。

 

AC75

そして本チャンのアメリカズカップで使われるAC75ではオートパイロットは禁止されています。

各所にセンサーやコンピューターは組み込まれていますが、それらから抽出されるデータは1秒遅れでモニターに表示されるように規制されていて、データを基にしたオートパイロットプログラムが導入できないようになっているのです。

なので、タクティシャンは表示されるデータをもとに先を見越しながら戦略を組み立てていくことになります。

ハイテクと人知を尽くしてレースしているんですね。

 

ボート各部の動力

そうそう、ボートの各部分が何で動いているか、その動力はご存知ですか?

 

ボートが前に進むためには風が必要ですが、その風を受けるために帆を右に左に動かす必要がありますし、今のボートならフォイル(水中翼)を上げたり下げたりしなくちゃいけないですよね。

 

それらを動かす動力は、油圧です。

通常の油圧系だと、油圧ポンプを電気またはエンジンで動かして油圧を作り出していますよね。

でもアメリカズ・カップのボート・AC75にはそのような電動ポンプもエンジンも載っていません。油圧は人力で作り出されています。

その油圧を作り出しているのが「サイクラー」と呼ばれる役割の人たちです。AC75にはサイクラーが4人乗っています。

このサイクラーとはチーム・ニュージーランドが発明した方法で、それまでは手で油圧ポンプを回していました。この役割はグラインダーと呼びます。

グラインダー

この手で回していたグラインダーを自転車のペダルを漕ぐ要領でポンプを回すようにしたものがサイクラーです。

サイクラー

油圧は貯めておくことが出来ないので、ボートを操船している間はずっと油圧ポンプを回していなくてはなりません。なのでこのサイクラーの役割はかなり重要です。

 

左右についているフォイルを、わずか3秒で上げ下げするには強大な油圧が必要になりますからね。

チーム・ニュージーランド

サイクラーが作り出せる油圧には限界がありますから、手元のモニターを見ながらその時その時でどこにその油圧を流すのかを細かく切り替えているそうです。

スムーズに走るボートを外から見るだけでは、クルー達がどんなことをしているのか全く分からないもんですね。

因みに、AC40にはサイクラーは乗っていません。搭載しているバッテリーで油圧ポンプを動かしているそうです。

 

ルイ・ヴィトン・カップ

さて、いよいよ現地時間の明日、8月29日14時から始まるルイ・ヴィトン・カップ。

これは何かというと、本戦であるアメリカズ・カップに出場する1チームを決めるための予選みたいなものです。

アメリカズ・カップは、防衛チームであるニュージーランドと対戦できるのは1チームのみに限定されています。その一つしかない席を賭けて戦われるのがこのルイ・ヴィトン・カップなのです。

なので、各チームとも、それはそれは大マジですよ。ここで勝たなくてはカップ奪取に挑戦すら出来ないんですから。

 

レース方式

ダブル・ラウンド・ロビン

まず最初に行われるのがダブル・ラウンド・ロビン。つまりは2回づつの総当たり戦です。

このダブル・ラウンド・ロビンにはニュージーランドも出場します。

各チームとも2回同じ相手と対戦し、勝ち星が多い順で順位が決まります。

対戦表はこちら

ルイヴィトンカップ・ダブルラウンドロビン

全6チームがラウンド・ロビンに出場しますが、ニュージーランドはアブラムシ(?)ですから、5つの挑戦チームのうち1チームがここで脱落するわけです。

で、ラウンド・ロビンで1位になると準決勝での対戦相手を選べるという特典?があります。これはかなり有利になりますね。

ルイヴィトンカップ・トーナメント表

 

準決勝

ラウンド・ロビンの上位4チームで行われるのが準決勝です。

対戦組み合わせは、まずラウンド・ロビン1位のチームが自分たちの対戦相手を選びます。そして残った2チームが自動的に対戦することになります。

準決勝は、1レース1ポイントで、5ポイント先取方式。つまりは対戦相手に5回勝った方が勝ちです。ストレート勝ちするチームがでるか、それとも一進一退の熱い戦いになるのか、今からワクワクしています。

 

決勝

決勝は、7ポイント先取方式です。7回も勝たなくてはならないので、いろんなドラマが起きそうですよね。そして、ここで勝てば晴れてアメリカズ・カップに出場しニュージーランドと対戦出来るのです。長い道のりですよね。

しかしこれがアメリカズ・カップ。

どのチームが勝ちあがってくるのか、楽しみです。

 

ルイ・ヴィトン・カップ視聴方法

ルイ・ヴィトン・カップのライブ中継は、アメリカズ・カップのオフィシャルYouTubeチャンネルでご覧いただけます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。