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第37回 アメリカズカップが明日から始まります!!

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こんにちは。

シュウです。

 

先週、ラグビーワールドカップが始まったばかりですが、今度は第37回 アメリカズカップが始まります。

アメリカズカップ開催

第37回 アメリカズカップ

 

開催、と書きましたが、正確には、アメリカズカップの前哨戦が開催される、ということです。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、アメリカズカップとは世界最高峰のヨットレース。

実は、このアメリカズカップは、同一のトロフィーを賭けて競技する大会としては世界最古のもので、174年の歴史を持ちます。

 

アメリカズカップ トロフィー

 

そんな凄いカップを保持しているのはもちろんニュージーランド!

 

だけど、開催場所はスペインのバルセロナという。。。(´;ω;`)

 

前回の第36回大会はニュージーランドのオークランドで開催されたのですが、残念ながら大人の事情で今回の第37回大会はホームで開催は叶いませんでした。

 

とは言っても、多分、バルセロナでやったほうがお客さんもたくさん来るだろうし、経済効果は何倍もあると思います。。

 

で、その明日から始まる前哨戦とは何ぞや、という感じですよね。

 

アメリカズカップは、カップ保持チームがカップ奪取に挑戦する1チームとレースを行うものです。

 

挑戦したいチームは複数いるので、アメリカズカップ本戦の前に挑戦チーム同士でレースを行い、1チームに絞られます。これは今大会では、チャレンジャーセレクションシリーズ、と呼ばれます。

 

明日から始まるのは、そのチャレンジャーセレクションシリーズ!ではなく、更にその予備戦(Preliminary Regatta)です。簡単に言うと参加チームによる練習試合みたいなものです。多分。

 

予備戦は3回開催

1回戦 9月14日~17日 ビラノバ・イ・ラ・ジャルトル / スペイン
2回戦 11月29~12月2日 ジェッダ / サウジアラビア
3回戦 8月(日は未定) バルセロナ / スペイン

最初の2回はAC40ボートという本戦で使われるAC75ボートよりも一回り小さいタイプのボートが使われます。

AC40
今回開発されたAC40

このAC40はチームニュージーランドが、Youth&Women’s America’s Cup向けに開発されたボートで、8人で操船されるAC75に対し、4人だけで操船するものです。

AC75
こちらは本戦で使用されるAC75

両船の違いが分かりやすい図がコチラです。

AC40とAC75の違い

だいぶ小さいですね。

しかし、スピードはそこまで劣らないですから見応えのあるレースが展開されることでしょう。

 

このAC40はチームニュージーランドの専売特許ですから、挑戦チームは皆、チームニュージーランドから購入しないといけません。うまい商売ですね。(笑)

 

因みにAC40は一般にも販売されていますから、自分用に欲しいよ、という方はご購入されるのもいいでしょう。お値段は2.85ミリオンUSドル。285万ドル、日本円に換算すると、1ドルが147円として4億1895万円になります。

 

予備戦の3回目はいよいよ本戦で使用されるAC75の登場です。

AC75が走るのは今大会では初めてになりますから、各チームがどういう操船をするのかが大きな見所です。どんなレースになるのか、今から楽しみですね。

 

各チームの紹介

ディフェンディングチャンピオン

Emirates Team New Zealand

Emirates Team New Zealand Emirates Team New Zealand AC75

Emirates Team New Zealand

1992年に設立され、1995年の第29回アメリカズカップで優勝。

この時のボートは船体が黒かったためBlack Magicと呼ばれました。

TNZ Black Magic

 

チームニュージーランドは、2000年開催の第30回大会でカップ防衛に成功しますが、2003年の第31回大会で挑戦者アリンギに敗れカップを失ってしまいました。

しかし、その後もチャンレンジを続け、2017年の第35回大会でカップを保持していたOracle Team USAを破り、チャンピオンに返り咲きました。

2020年の第36回大会でもカップ防衛に成功。そして、来年の第37回大会でもきっと買ってくれることと思います。

 

挑戦チーム

Ineos Britannia

イギリスのチームです。

Ineos Britannia Ineos Britannia AC75

INEOS Britannia

2012年に、オリンピック史上最も成功したセイラ―として知られるベン・エインズリーによって設立されました。目標はもちろんカップの奪取。イギリスのチームとして初のアメリカズカップ優勝を目指しています。

 

Alinghi RedBull Racing

スイスのチーム。

Alinghi RedBull Racing Alinghi RedBull Racing AC75

Alinghi Red Bull Racing

様々なヨットレースに参戦するために1994年に設立されたチーム。アメリカズカップには2003年が初参戦ですが、その初参戦でカップ奪取に成功しました。がしかし、実はこの時のチームはほぼ全員がニュージーランド人。2000年大会で優勝したチームニュージーランドから大半のクルーをヘッドハンティングして2003年大会に臨み、そのまま優勝しました。

この時のことはニュージーランド国内では裏切り行為だとクルーが非難されていましたね。

その後、2007年大会では防衛に成功しますが、続く2010年大会でBMW Oracle Racingに敗退。カップを失いました。この年にチームが解体されますが、アメリカズカップに再びチャレンジするために2023年に再建されました。

 

Luna Rossa Prada Pirelli Team

イタリアからの参戦です。

Luna Rossa Prada Pirelli Team Luna Rossa Prada Pirelli Team AC75

Luna Rossa Prada Pirelli Team

2000年のアメリカズカップにチャレンジするために1997年に設立されたチーム。2000年大会ではチェレンジャーセレクション(当時はルイヴィトンカップ)で優勝し、挑戦者の権利を得てチームニュージーランドと対戦しましたが、残念ながらカップ奪取はなりませんでした。

熱心な船乗りで知られるプラダのCEOのパトリツィオ・ベルテッリがチームのオーナー兼メインスポンサーで、設立以来、果敢にカップへの挑戦を続けています。

 

New York Yacht Club American Magic

その名の通りアメリカのチームです。

NYYC American Magic New York Yacht Club American Magic AC75

New York Yacht Club American Magic
New York Yacht Club American Magic

第36回大会に挑戦するために2017年に設立されたチーム。アメリカズカップをアメリカに持ち帰ることを目標にしています。10チームが参加するヨットレースシリーズのSail GPでも活躍するトム・スリングズビーの操船は素晴らしい。チャレンジャーの第一候補と言ってもいいでしょう。

 

Orient Express Racing Team

フランスのチームです。

Orient Express Racing Team Orient Express Racing Team AC75

Orient Express Racing Team
Official french challenger

2001年にアメリカズカップに挑戦するために設立されました。以降、何度も出場していますが、残念ながら本戦への出場は出来ていません。しかし、昨年と今年のSail GPでは何度も1位になっているスキッパーのカンタン・ドラピエールが今大会でも操船を担当するので、こちらもニュージーランドのカップ防衛の脅威となりうるでしょう。

 

アメリカズカップの視聴方法

今回のアメリカズカップはなんと、現地はもちろんテレビ(オンライン)観戦もすべて無料なんです。ライブでも録画でも!

www.americascup.comやアメリカズカップの公式インスタグラム、YouTube、X、LinkedInなどで視聴出来ます。

 

予備戦第1回はニュージーランド時間の9月15日午前1時30分スタートです。

レーススケジュールは

9月15日 1:30~3:30 3レース
9月16日 1:30~3:30 3レース
9月17日 1:30~3:30 2レース&上位2チームによる決勝レース

となっています。

夜中だから起きてられないかもだけど、翌日寝不足になってもいいから起きて見たい!

 

いや、多分、録画で見ます。。(笑)

 

皆でチームニュージーランドを応援しよう!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!